「個人サロンで物販はやるべきですか?」
とよく聞かれます。
お手入れは得意だけど、物販は苦手…
お手入れの方が利益率は高いよね?
本当のところどうなんだろう?そうギモンに思う
あなたに読んでいただければと思います。
今日は、 エステサロン、特にひとりオーナーの場合、 物販はやるべきか?
というご質問に【経営面】の観点から
お伝えしたいと思います!
答えからお伝えすると物販は 【ぜひ、やるべき】 です。
では、なぜ、
サロンでお手入れメニューだけでなく
商品も販売したほうがいいのか?
また個人サロンが物販をやるときの
注意点もこのブログでお伝えしています。
最後には、物販のデメリットも
書いてみましたので、ぜひこちらも合わせて
お読みいただき、あなたのサロンで物販を行う際の
参考にしていただければ幸いです。
まず1番のメリットは 客単価アップ です。
役務のほうが、利益率はもちろん
高いです。
物販はそれに比べると
利益率は低くなります。
しかし、
お手入れでご来店されたお客様が
商品も一緒に【ついで買い】して下されば、
一気に客単価がアップ します。
10,000円のお手入れで、
例えば、1本8,000円の美容液も
1本買って帰ります♪
と言われたら
ひとりサロンの場合、
1日の予約人数に限りがありますよね。
特にコロナウイルス感染予防のため
予約人数を制限したりするときなど、
物販がなければ、売上はその分減少してしまいます。
役務(お手入れ)で売上を上げようと
思ったら、人数を増やすか、
お手入れ料金を上げるか。
でも、そこに物販があれば、
かなり楽に売上を上げることが
できます。
その場合の売上は1日に40,000円。
【お手入れ人数を1名減らし5,000円の化粧水を2人に販売した場合】
(お手入れの売上)4人×8,000円=32,000円
内2名が5,000円のお化粧水を購入=10,000円
日の売上合計は42,000円となります。
役務は利益率が高いですが、
体力と時間の限界はやはり超えることの
できない壁になります。
長くサロンをやっていこうと思ったら
この辺も考えておく必要があります。
今回のコロナの休業期間中でも、
多くはありませんが、多少なりとも、
物販による売上が上がりました。
営業していたらもっと売れていただろうな
と思いますが、それでも、
売上ゼロに比べたらとても有難かったです。
お化粧品ならご来店いただかなくても
直接商品をご自宅にお届けすることで
売上をあげることができます。
100%の売上をお手入れだけにしていた場合、
サロン営業できないときには
一気に収入がゼロになってしまいます。
そのようなことにならないためにも、
収入の柱は増やしておくべき だと
私は考えています。
税理士の先生にも
ひとりサロンが物販をすべきか
どうかという観点でご質問
してみたところ、
役務は利益率は高いけれども
かかる時間(労力)に対する売上
は物販のほうがはるかに上
との回答でした。
これが3つ目のメリットになります。
つまり、役務の場合、
1時間かけて仮に10,000円の売上。(※お手入れ内容とあなたのサロンの料金によります)
お化粧品の場合、ものの数分で
8,000円の売上(先ほどの例で)
しかも労働なし ですよね。
化粧品の場合、役務に比べると
利益は少なくなりますが、
かかる時間と労力にかかる売上が
はるかに効率がよいのが物販の良さです。
その日の売上が思わず上がるので
ひとりサロンにとっては
かなり助かりますよね。
ここからは、個人エステサロンが物販を
行う時の注意点をお伝えしていきます!
一人サロンの場合、資金に限りが
あります。
なのでできる限り、
現金代引きは避けるようにしてください。
これは、 お金の回りを良くするため(キャッシュフロー) です。
なので、 仕入れはぜひ、買掛(月末締翌月払)か クレジットカード払いをオススメ します。
なぜなら、
商品が売れるまでの間(つまり在庫の状態)は
お金を寝かせた状態になるからです。
すぐに商品が売れれば、仕入れ代金も
すぐに回収できますが、
ほとんどの場合、一定期間商品を置いておくことになるはずです。
この期間が長ければ長いほど、
現金として手元に戻ってくる期間も長くなります。
ぜひこれも覚えておいてください。
2.時間効率が上がる(時間単価が上がる)
3.お手入れできない場合でも売上の確保ができる
では
最後に、物販をやる際のデメリットは何かないのか?
をお伝えしていきます!
サロンで物販を行う際の参考になれば幸いです。
まず、一番に、
在庫が過剰になれば、資金繰りが悪くなる
ということです。
つまり、どういうことかというと、
「売れていない在庫」が多すぎると、
寝かせているお金が増えてしまう…
ということです。
在庫は資産にはなりますが、
売れて初めて、手元にお金が入ってきます。
売れ残りが多くなればなるほど、
仕入れは先でお金は出て行ってしまうのに、
売上として手元に戻ってくるまでの
時間が長くかかっているということになります。
結果、資金ショートの原因となり、
お金回り(いわゆるキャッシュフローですね)が
悪くなってしまうというわけです。
しかし、これも、過剰な在庫を抱えた場合なので、
数本ずつの仕入れで、売れ行きを見ながら
調整していけば問題なくクリアできると思います。
そして、ここでも、また繰り返しますが、
仕入れはなるべくクレカ決済、または
買掛金での仕入れを心掛けてください。
こうすることで、商品が売れて、現金として回収できるまでの
日数と、支払いまでの期間をできるだけ長くできます。
がキャッシュフローを良くするコツです。
また、もう1つのデメリットとしては
「在庫管理の手間」 ですね。
月末に、実地棚卸といって、
実際にある商品点数を数えて記録していきます。
こうすることで、
仕入れ本数の計上ミスや売上の計上ミス、
紛失などに気づき、正しい在庫管理・
そして、会計管理ができます。
どれくらい売れて、どれくらい仕入れて、
どれくらい利益がでたか、
在庫はいくら分手元にあるのか
などを正しく理解することができます。
個人サロンの場合、取扱商品が何百点が
あることは、ほぼないと思いますので、
特別な在庫管理システムなど必要ないと思います。
エクセルなどで表をつくったり、
在庫表を手書きしてもいいですね。
最後に、個人サロンが物販を行う際のデメリットを
まとめます。
その2.在庫管理の手間がかかる
ということで、
いかがでしたか?
今日は個人サロンが物販を行うメリット、
またデメリットもまとめてお伝えしました。
参考になれば幸いです。
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